「親の助言で生きてきた」受験生が直面する問題 海外大に進むべきか、悩む高校生にアドバイス

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おそらくIKさんが海外の学校に行きたい目的は、英語を勉強しに行く、というわけではないでしょう。せっかく海外で学ぶのであれば、英語力が十分でないときに行くよりも、十分な英語力を持って通ったほうが、本来の目的である学びに関しては、より深いものをえられるはずです。

そういったことを考慮して、今は日本で学び、将来に向けて英語力を鍛えるのがよいのか、それとも海外の大学に進むのがよいのかを比較検討してみるとよいでしょう。

そのほかにも、子ども関係や心理医学、と書かれていますが、それらの興味のある分野を、興味を持つだけではなく、具体的にもっと踏み込んでみるとよいでしょう。

専門書を読んでみる、専門家のセミナーや集まりに顔を出してリアルな声を聴いてみる。

そういったことを通じて、興味を超えて強く惹かれる対象であるか否かを考えたほうがよさそうです。

なぜ、自分はその分野に興味を持っているのか、そしてどんな形でその分野に携わりたいのか。

将来興味がある分野の職業に就きたいのであれば、どういった職業が存在し、どの程度の稼ぎが想定できるのか。

そういったことを、たんなる興味、という範囲を超えて深掘りすることで、自分は本当にその分野を突き詰めたいのか、などがわかってくるハズです。

自分のやりたいことを具現化する

IKさんは将来高収入の職に就きたい、という希望をお持ちのようですから、対象となる分野における職種や想定される稼ぎなどは調べたほうがよいでしょう。

そのようにどんどん具体化することで、本当の自分も見えてきますし、自分にとって現実的な選択肢であるか否かも見えてくるというものです。

さて、そのうえで、決断や失敗との向き合い方ですが、まず失敗しない人生なんてありませんから、恐れずに挑戦をするべきですし、若いうちであれば仮に人生において失敗をしても、やり直しが効きます。

そもそも人生というのは、万人に当てはまる正解の無い、回答の無い道です。成長するということは、個々の人生の節目における決断や選択を繰り返し、その結果(それがたとえ正解であっても失敗であっても)から学び、学びや経験を持って、その後の人生においてよりいい決断や選択ができるようになる、ということです。

ですから、できるかぎり早いうちに、若いうちに、大小にかかわらず、自分なりに決断し、選択し、成功や失敗を重ねるのが、よりいい人生を生きるうえでは大切なのです。

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