「させていただく」連発、あるあるNGメール表現3選 「ご確認お願いいたします。以上。」はなぜダメ?
―ダメな理由
●「以上」でメールを終わらせるのは、用法としては間違っていません。ですが、受け手に冷たい印象を与えます。
●目上や取引先、お客様に対しては、「です」をつけて「以上です」とし、あとに、「よろしくお願いいたします」「何卒よろしくお願い申し上げます」などを添えると丁寧です。
「すいません」と書いていませんか?
―ダメな理由
●「すいません」は「話し言葉」です。正しくは「すみません」と書きます。
●「すみません」は、軽いお詫びや、自分と同等、あるいは目下の人に対して使います。
●迷惑をかけて、すみません。(お詫び)
→迷惑をおかけして、申し訳ございません。
●添付ファイルが漏れておりました。すみません。(お詫び)
→添付ファイルが漏れておりました。大変失礼いたしました。
※重大なミスの場合は「申し訳ございません」を使う。
●手伝っていただき、すみませんでした。(お礼)
→お手伝いいただき、ありがとうございました。
●すみません、お時間をいただけますか。(依頼)
→恐れ入りますが、お時間をいただけますか。
一見問題なさそう?「させていただく」の注意点
何がダメなの?メール②:「させていただく」の使い方
明日は出張のため、終日不在でございます。
―ダメな理由
「させていただく」は誤用のケースが多いため、「敬語として間違っている」という意見があります。しかし、使用条件を満たしていれば、間違いではありません。
●「させていただく」は、相手の許可が必要なときに使います。「出張」は会社の業務命令であって、「取引先に許可を得るものではない」と考えることができます。
●「させていただく」は、人によって許容度が異なるため、使い方に注意します。
「基本的には、自分側が行うことを、ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い、イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われます」(引用:文化庁ホームページ『敬語おもしろ相談室』第三話「敬語のTPO~依頼の仕方~」)。
「相手の許可を得る必要がない(低い)」ときは(すでにそれをすることが決定済みのときなど)、「する」「いたします」に書き換えることができます。