「いい夢をみたい人」が実践すべき"就眠の儀式" 起きているときの"ある行動"が夢に影響する
起きているときの自分が夢とリンクする
レム睡眠のなかで、記憶の整理や固定、感情の制御がなされているという考えはさまざまな研究結果から支持されています。夢の内容には、その人の関心の高いこと、気がかりなこと、最近のトピックが出てきますので、私もやはり感情値の高い記憶情報の整理はおこなわれていると考えています。
また、その人のなかで似たカテゴリーに入る事象や、そこから類似性の連想により引っ張り出されてきた情報も夢のなかにはあると思います。
入力された素材(記憶情報)や、思い出す睡眠段階(浅い/深い眠り)による違いもあると考えますが、入力されて1、2日目は夢に出現するが、その後衰退し、6、7日目にふたたび出現率が高まるドリーム・ラグ・エフェクト(「Dream-lag effect 37」)をカナダの神経科学者トーレ・ニールセンが提唱しました。これは「夢のタイムラグ効果」として知られています。
1週間以上、夢日記をつけていくと、いつの日の体験がいつ夢に出てきたかがわかり、あたかも脳内の情報の処理が推測できるようでおもしろいです。
夢には、直接体験、インターネット、ソーシャルメディア、ゲームなどの体験の影響もあるでしょう。脳内の発作や障害によっても夢は変わってきます。前頭葉ロボトミー手術(前頭葉内側白質切断術)をおこなうと、夢見そのものが消失する、つまり夢をみなくなることがわかっています。
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