「いい夢をみたい人」が実践すべき"就眠の儀式" 起きているときの"ある行動"が夢に影響する

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寝る前にみたい夢のイメージをする──これを短い時間で習慣化するといいと思います。こうすることで覚醒時の自分にもポジティブな影響があり、さらにみたい夢をみられたらダブルでお得です。

寝る前に何かを思い出すことはみたい夢をみるために有用ですが、入眠直前に興奮しすぎると、楽しくても入眠を阻害するので気をつけましょう。

みたい夢のイメージづくりには、アブラハム・マズローが唱えた「ピーク・エクスペリエンス」(自分の人生の最高の瞬間をつかむ体験)を利用してはいかがでしょうか? マズローは、どうすればその人が幸せに満たされ、十分に社会で機能する人間になるかを考え、人の欲求を階層化していきました。

「こうありたい」という欲求は、われわれが毎晩みる夢にも反映されます。

児童のときは食べ物(生理的欲求)や将来なりたい仕事等の“夢”(承認・尊重の欲求)が出てきていました。青年期は憧れの人とのデートの夢(愛と所属の欲求)が出てきます。トイレの夢(生理的な欲求)や、典型的な悪夢のテーマ、追われ逃げる、火事を消す夢(安全の欲求)などは、世代を通してみられます。

「ピークエクスペリエンス」の内容は人によって違いますが、美の創造による深い芸術的な体験、成熟した恋愛、完全なる性体験、親としての愛情、出産経験などが挙げられています。欲求階層構造の自己実現欲求から自己超越の欲求に近いですね。

これら「ピーク・エクスペリエンス」は、自分が何者でこれから何をしようとしているのかという洞察や、将来の困難を切り抜けるための勇気と自信を得ることに関して、長期にわたりポジティブな影響があると指摘されています。それを睡眠中の夢で体験できたら実にすばらしいことでしょう。

「いい夢をみる眠り」のためにできること

① 睡眠環境を整える

明晰夢につながる「いい眠り」を実践するために、まずは睡眠環境を整え、いい夢をみる確率を高めましょう。健康づくりのための睡眠の指針は厚生労働省からも出ています。

指針によると、昼寝が必要な場合も短時間(30分程度)にとどめ、睡眠リズムが乱れやすい人は、起きる時間を一定にし、寝る時間で調整するのがいいようです。

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