サツマイモ「花粉症改善」に効果がある意外な根拠 史上最恐の花粉シーズンを乗り切る「腸活法」
なぜ、腸に免疫細胞がたくさんいるのでしょうか。
理由ははっきりとは明らかになっていませんが、口と直接つながっているから、というのが最も大きな理由だと考えられます。
腸は、食道や胃などを経由して、口と直接つながっている内臓です。
花粉症は免疫システムの崩れが原因で起きる
ウイルスや細菌などの病原体や、アレルギー症状の原因となる抗原などは、体にすり傷があったり肌の表面が荒れていたりする場合、そこから侵入することもありますが、やはり最も多いのは食べ物を通しての口からの侵入です。
ですから、腸に免疫細胞が多くいるのが最も効率がよいのかもしれません。
人間の体は、そういった病原体や異物が体内に入り込まないような防衛システムを何重にも作り上げて持っています。口の中の唾液も殺菌作用を持っていますし、胃は強力な胃酸を出していて、消化と分解だけでなく病原体の殺菌もしています。
しかし、それでも死なずに防衛システムをすり抜けて、小腸や大腸まで来てしまうものもいます。例えば、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌O-157などがそうです。
そういうものがいた場合に、腸の中の免疫細胞チームが「異物認定」をして、退治し、体の外へ素早く排出するように働いてくれます。
つまり、腸は免疫の最前線であり、体の防衛システムの最後の砦なのです(他に、リンパ節も防衛システムとして働いてくれています)。
腸内の環境がよければ免疫細胞も増えるし、元気に働いてくれて、防衛システムが正常に作動してくれます。腸内環境をよくすることは、免疫機能を高めることにもなるわけです。
では、花粉症と免疫には、具体的にどのような関係があるのでしょうか。花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状は、免疫機能のバランスが崩れたときに起こります。私たちの体にとって本来は害のないものであっても、それを異物と判断して攻撃してしまうのです。
こうした免疫機能の過剰反応が、アレルギーの原因です。
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