サツマイモ「花粉症改善」に効果がある意外な根拠 史上最恐の花粉シーズンを乗り切る「腸活法」

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このマクロファージが実は、自律神経と一緒にぜん動運動のコントロールに関わっている、という論文が発表されています(Paul Andrew Muller et al. Cell 158, 300-313, July 17, 2014.)。

マクロファージが元気で正常に働いていることが、正常なぜん動運動の条件のようですし、ストレス、睡眠不足などの理由でぜん動運動が低下すれば、マクロファージの機能も低下してしまう。

つまり、免疫機能が低下してしまうと考えられます。

ぜん動運動が活発だと腸内フローラのバランスが保たれて、免疫機能は正しく適切に働き、免疫力が高い状態を維持できるというわけです。

腸はちょっとした工夫で動かせる

では、ぜん動運動を活発にするにはどうしたらいいのでしょうか。

腸のぜん動運動は、私たちの意思とは関係なく起こっています。「動け!」と命令をして動かすこともできません。

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しかし、ちょっとした工夫でぜん動運動を促進することはできます。例えば、体を左右にねじるなどの動きで、適度に物理的な刺激を与えることは、ぜん動運動の促進に有効です。

そして、このぜん動運動に関して、食材でアプローチできる方法もあります。

ダイレクトに有効なのが、ビタミンB群のひとつである「パントテン酸」という成分です。パントテン酸は、自律神経(副交感神経)を刺激してぜん動運動を促進する作用があります。パントテン酸を多く含む食物として、レバー(鶏、豚、牛すべて)、鶏のささみ、ブロッコリー、サツマイモ、干ししいたけ、納豆などがあります。意識して摂るといいでしょう。特に、今若い人に人気で、専門店も増えているという流行りのサツマイモは、パントテン酸だけでなく、食物繊維も豊富に含まれており、隠れた腸活スーパーフードといっていいでしょう。

川本 徹 消化器専門医

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かわもと とおる / Toru Kawamoto

1987年筑波大学医学専門学群卒業。専門は消化器外科。元筑波大学消化器外科講師。2003年より、アメリカテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにてがんの研究も行うなど幅広い知識も習得、2010年にみなと芝クリニック院長に就任。患者の症状に対し全体と細部の両方からアプローチする「森を見て木を見る」診療がモットー。日本テレビ 「ザ・世界仰天ニュース」、テレビ朝日 「林修の今でしょ!講座」などメディア出演多数。

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