寿司テロなどの迷惑行為めぐる騒動に欠けた視点 加害者への怒りと原因の推察ばかりでは非生産的

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スマホ 怒る
重要な視点は「教育」と「コミュニケーション」です(写真:mits/PIXTA)

そんな連日にわたる報道を見て、「自分が過去にアップした動画や画像は大丈夫なのか」と不安を覚えている人もいるでしょう。「削除したけど、どこかに残り続けていないか」「友人グループでの公開だったけど誰かが拡散させてしまわないか」。そんな不安を覚えたときこそコミュニケーションを取り、大切なことを教える絶好機。「拡散や炎上しなかったからOK」ではなく、「何がよくなかったのか」「これからはどうしていくのか」などを自分の頭で考えてもらいつつ、謝罪に付き添うなどのサポートをしたいところです。

ただ、「迷惑行為はいじめでやらされた」「炎上はしていないが脅されている」などのより深刻なケースもあり、その際は弁護士などの専門家に頼ることも視野に入れたほうがいいでしょう。さらに、迷惑行為を利用して「ライバル企業の売り上げを落とす」「株価を下げて利益を得る」などの不穏な動きも危惧されるなど、状況は複雑化しつつあります。

ユーザー側がコミュニケーションを取ることが大切

本来ならSNSのプラットフォーマー側にも、迷惑行為をアップする人々とコミュニケーションを取り、教育してほしいところですが、すぐには望めなそうというのが現実。ならば、やはり私たちユーザー側が迷惑行為やSNSの使い方などについて各所でコミュニケーションを取り、未然に防いでいくことが大切に見えるのです。

今、私たちができることは、迷惑行為をした人を凶悪犯罪者のように叩いて社会的に抹殺することではなく、炎上候補を探すように過去の迷惑行為を掘り起こすことでもないでしょう。1人ひとりに「迷惑行為そのものが生まれづらい社会をどのように作っていくのか」が問われているような気がするのです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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