ジャニーズ主演「山里・若林の半生」の意外な見所 4月開始の「だが、情熱はある」は脚本家にも注目
今年4月、オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)が放送される。周囲に対する劣等感や嫉妬、人見知りなど似たコンプレックスを抱えていた2人の青春物語なだけに今から楽しみだ。
若林は東京、山里は大阪と、それぞれ別々の地で駆け出し時代をすごしたが、同世代でありまったくの同期である。また、南海キャンディーズが2004年、オードリーが2008年の「M-1グランプリ」で準優勝するなど共通する点も少なくない。
2人の関係性が急接近したのは、2008年から計7回行われた日本テレビ主催のお笑いライブ『潜在異色』。2010年に同名の番組が放送されると、“人間的なたりなさ”をコンセプトとした若林と山里による漫才ユニット「たりないふたり」が好評を博す。
2012年、この企画が独立して番組化され、2014年には続編『もっとたりないふたり』も放送されるほどの人気となった。さらには、2014年から2017年まで放送された不定期特番『ヨロシクご検討ください』(日本テレビ)で「心の闇4」メンバーの一員として共演するなど、単なるユニットに収まらない深い関係性が築かれていった。
今回の『だが、情熱はある』に興味が湧くのは、こうした2人の特別な間柄だけにとどまらない。芸人の半生を振り返るドラマに、いくつかのトレンドが含まれていると思えてならないのだ。
「2000年代」を描くトレンド
まず取り上げたいのは、2人が切磋琢磨した2000年代という時代背景である。
昨年夏、2021年のM-1王者・錦鯉の半生を描いたドラマ『泳げ!ニシキゴイ』(日本テレビ系・朝の情報番組『ZIP!』内のミニドラマ)が放送され、民放の朝ドラとして話題となった。
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