ジャニーズ主演「山里・若林の半生」の意外な見所 4月開始の「だが、情熱はある」は脚本家にも注目
しかし、昨今では前述の『泳げ!ニシキゴイ』でSixTONES・森本慎太郎が長谷川雅紀役を演じたり、『24時間テレビ 愛は地球を救う43』(同)のドラマ『誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ』でジャニーズWEST・重岡大毅が主人公の担当ディレクター役を務めたりと、ジャニーズの配役が目立っている。
『だが、情熱はある』も例に漏れず、若林役をKing & Prince・髙橋海人、山里役をSixTONES・森本が担当する。この点においても、ここ数年で出てきた傾向といえるだろう。
コントライブを手掛ける脚本家
最後に注目したいのが脚本家の存在だ。テレビはつねに新たなヒットメーカーを世に送り続けてきた。秋元康氏、君塚良一氏、鈴木おさむ氏など、ドラマ脚本を手掛けた放送作家は数知れない。そして、今回の『だが、情熱はある』を手掛けるのが今井太郎氏だ。
今井氏は、2006年にNSC東京校の作家コースに入学。「ルミネtheよしもと」の見習いやNSCのアシスタントを経て、『あらびき団』(TBS系)で放送作家としてデビュー。一方、芸人の座付き作家としてシソンヌ、渡辺直美、相席スタート、ニューヨークなどのネタ作りにも携わっている。
2013年からはユニットコント公演「オオカミシリーズ」など、自身が作・演出を務めるコントライブも精力的に開催。かねて演劇の脚本やドラマを手掛けたいと考えていた中、前述の『泳げ!ニシキゴイ』で脚本を担当し活動の幅が広がったようだ。(放送作家の取材記事を載せたWebサイト「日本放送作家名鑑」の「今井太郎 独占インタビュー」より)
こうした経歴から頭に浮かぶのは、バナナマンや東京03の単独ライブをサポートし続けているコント作家・オークラ氏だ。
ゆかりのある芸人が出演するテレビ東京のドラマ『30minutes』や『ウレロ☆シリーズ』をはじめ、2021年に人気ドラマ『ドラゴン桜』(第2シリーズ・TBS系)の脚本を務めるなど、キャリアを重ねるごとにバラエティー以外の仕事が増えていった。
またシソンヌの単独ライブでは、今井氏が作・演出補を、オークラ氏が監修を担っていることもあり、共通して良質なコントライブを手掛けるイメージも強い。それだけに、『だが、情熱はある』のクオリティーに期待してしまうのである。
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