「すぐ辞める若者」が見落としている残念な現実 新人は「コモディティ」ということを自覚すべき

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替えのきく人材ではなく、ブランド化された人材になるにはどうしたらいいのでしょうか(写真:ふじよ/PIXTA)
新卒社員のうち、約3割が入社後3年以内に辞めるといわれる昨今。若いうちは転職もすぐに決まる、キャリアにも影響がないと思われがちですが、そこには自分の市場価値を下げてしまう思わぬ落とし穴もあるといいます。元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者の岩田松雄氏の著書『ブランド 「自分の価値」を見つける48の心得』より、損をしないキャリア形成の秘訣を一部引用・再編集してご紹介します。

「使い捨て人材」にならないために大切なこと

若い人、特に社会人になったばかりの人に、さしあたって何を頑張ればいいのか、どんな方向に進めばよいのかアドバイスを求められることがあります。私は決まって「履歴書に書けるぐらいの実績を残せるように、一所懸命に目の前の仕事を頑張ってください」とお答えしています。

いつでも採用できる、あるいはすぐに代わりを補充することのできる人材は、「コモディティ人材」(他と大差のない人)と呼ばれます。コモディティとは、メーカーや生産者の区別なく、一定の質に収まった、標準化された商品のことを指し、取引される相場商品のことをコモディティ商品と呼びます。たとえば、小麦や原油などは、収穫したり採掘したりしたあとで一定の加工を行い、似たような品質のものに統一されることによって市場が整備でき、交易や取引、流通がしやすくなるのです。

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