「すぐ辞める若者」が見落としている残念な現実 新人は「コモディティ」ということを自覚すべき
自分をブランド化するには、例えば海外でMBAなどの資格をとらないとダメなのかというと、もちろんそんなことはありません。
「○○株式会社の××さん」ではブランドになれない
コモディティとは、人材として代替可能だということです。岩田松雄が「日産の岩田さん」でいる限り、周囲からは「日産の鈴木さん」や「日産の佐藤さん」にいつでもチェンジ可能だと思われてしまいます。
しかし、次のような人ならどうでしょう?
「総務の生き字引の田中さん」
「いつも一緒に仕事をすると幸せな気分になれる柿内さん」
「困っているときにかならず手を差し伸べてくれる村上さん」
「取引先から絶大な信頼を得ている黒川さん」
こうなることができれば、すでにブランド化されている証拠です。
その人にしかできないことがあると周囲が感じてくれている。このような人の代わりは簡単には見つかりません。
「ブランド化」とは、言葉を変えれば「差別化」です。私が「日産の岩田さん」である限り、その会社を転職したら何の役にも立ちません。だからこそ、自らを会社名以外で「○○の××さん」とタグ付けされるような、○○の部分が必要です。
一方で、「負のタグ付け」がされないように注意しないといけません。「負のブランド」と言ってもいいでしょう。
「ネガティブなことばかり言う北川さん」
「よく調べもせずに知ったようなことを言う田村さん」
「話が長くて結論がよくわからない速見さん」
「役員の権力闘争にしか興味のない西川さん」
一度、こんな悪評がついてしまうと、挽回するのが大変なので注意しないといけません。
このような負のブランドに気を付けながら、「○○株式会社の××さん」ではない、あなただけのブランドをつくり、育てていただきたいと思います。
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