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プーチンの次の武器は日本を襲う「LNG危機」だ 「サハリン2」は早晩停止のリスク、早急に対策を

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プーチンの次の「武器」はLNG。そのとき、日本への影響は。

サハリン2の海上プラットフォーム
ロシア初のLNGプロジェクト「サハリン2」。生産するLNGの約6割を日本に供給している(写真:Peter Blakely/Redux/アフロ)

特集「どうするエネルギー危機 どうなる脱炭素」の他の記事を読む

開戦から1年。だが、「プーチンの戦争」は終わる気配を見せていない。

2022年2月24日、ロシアはウクライナへの全面侵攻を開始した。プーチン大統領は短期決戦をもくろんでいたが、意に反し長期戦を強いられている。

その影響は広範囲に及んでいる。中でも、EU(欧州連合)がロシアに依存していた石油や天然ガスの供給をめぐる問題は深刻だ。価格は高騰し、世界中が「エネルギー危機」に見舞われている。

これは1970年代の「オイルショック」の再来だろうか。

次ページEUの誤謬を見逃さなかったプーチン
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