エネルギー問題の権威、ヤーギン氏は「大国間競争の新時代」が訪れると予言する。
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ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、高まるエネルギー危機。エネルギー問題の世界的権威であるダニエル・ヤーギン米S&Pグローバル副会長は、「危機は始まったばかり。まだ終わらない」と説く。(インタビューは1月末に書面で実施)
[3つのポイント]
・ロシアは地政学的な力を失い中国へ依存
・気候変動対策を背景に国家はより市場へ介入
・鉱物資源の確保が次の大国間競争の火種に
・ロシアは地政学的な力を失い中国へ依存
・気候変動対策を背景に国家はより市場へ介入
・鉱物資源の確保が次の大国間競争の火種に
──ロシアによるウクライナ侵攻から1年となります。侵攻の影響をどうみていますか。
ウクライナ戦争がいつ終わるかは誰にもわからない。いま予想されているのは、ロシアによる新たな大攻勢だ。プーチンはこの戦争に負けるわけにはいかないからだ。一方の欧米側は、世界の安定やアジアといった他地域への波及、国際法違反やロシアの残虐性といった理由から、プーチンに勝たせるわけにはいかないと考えている。
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