政府が日本の脱炭素戦略の牽引役と位置づける原発。だが、そこには隠れた狙いがあるという。
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大島堅一氏は、原子力など発電コスト研究の第一人者。原子力発電の将来について聞いた。
──GX基本方針の狙いはどこにあると考えますか。
政府は原発をGX実現のための牽引役に位置づけているが、隠れた狙いは国費を投じて原子力産業の延命を図ることにある。「次世代革新炉の事業環境整備」などと称して、今後10年間で約1兆円の投資を行うと明記されたことがその証左だ。
──GX基本方針には原発の運転期間延長が盛り込まれました。
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