規制の緩さを逆手に大手電力会社では不正が横行。電力自由化は風前の灯火。
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日本全国で電気料金が高騰する中、大手電力各社のガバナンスが問われる深刻な不正が相次ぎ発覚している。
電力小売り全面自由化と発送電分離は、10年前に始まった「電力システム改革」の大黒柱だ。小売り自由化は、都市ガス、通信など異業種の参入や大手電力の旧地域独占エリアを超えた販売を促し、自由で公正な競争を通じて電力ユーザーに選択の自由と価格面でのメリットを提供することを狙いとしている。
発送電分離では、送配電事業を大手電力の親会社から分離させることで、独立系発電会社や新電力が大手電力の発電や販売部門よりも不利にならないように中立化するのが主眼だ。
そうした改革の大黒柱が、大手電力会社が引き起こした数々の不正行為によって倒壊寸前の状態になっているのだ。
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