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東京ガス「CO2実質ゼロLNG」活用で設ける厳格基準 「クレジットの欠陥を理解しつつも活用する」

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カーボンニュートラル都市ガスを販売する東京ガス。「CO2実質ゼロ」にするうえで使われるクレジットの質をいかに担保しているのか。

並んで立つ東京ガスの坂上貴士氏と大川里枝氏
東京ガス カスタマー&ビジネスソリューションカンパニー 坂上貴士(写真右)とエネルギーソリューション本部 大川里枝(写真左)

特集「どうするエネルギー危機 どうなる脱炭素」の他の記事を読む

「CO2排出量が実質的にゼロになる」として、日本企業の間で導入が拡大するカーボンニュートラルLNG。
ただ、CO2排出量の相殺に使われる炭素クレジットの質をめぐっては課題がある。都市ガスとして販売する東京ガスに、活用のうえでの姿勢を聞いた(関連記事はこちら→「日本企業に広がる『CO2実質ゼロLNG』が抱える課題」)。

誤解してほしくないが、カーボンクレジットを使えば自社での排出量削減をしなくていいとは考えていない。

脱炭素は地道な省エネ、エネルギーの低炭素化の順で進める「ヒエラルキーアプローチ」が基本。それでも削減できない残余排出量を「実質ゼロ」にする最後の手段として、クレジットでCO2の排出量を相殺したCN都市ガスを活用する方法がある。この基本を肝に銘じており、お客様にもそう伝えている。

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