最新ランキング「働きがいのある会社」トップ50社 中の人のクチコミで見る「超優良企業」はこれだ

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OpenWorkにクチコミが掲載されている企業は約6万5000社以上あるので、単純計算ではトップ50は0.07%にあたります。

今年のトップは「ボストン・コンサルティング・グループ」(4.87)となりました。2位は「グーグル」(4.85)、3位は「中外製薬」(4.71)でした。

トップ50社が最も際立っているのは「20代の成長環境」

では、トップ50にランクインした企業には、どんな特徴があるのでしょうか。まずはTOP50にランクインした企業の平均スコアチャートと、全企業の平均スコアチャートを比較してみましょう。

(画像提供:OpenWork)

ランクイン企業のスコアが全体的に高いことはご想像のとおりですが、トップ50社の平均と全社平均の差が最も大きかったのが「20代の成長環境」でした。ついで「社員の士気」「風通しの良さ」「法令順守意識」などの組織文化に関する項目や「待遇面の満足度」が続いています。ここで特にご注目いただきたいのは、「20代の成長環境」「法令順守意識」です。

一見「20代の成長環境」と「法令順守意識」はかけ離れたように思う方も多いかもしれませんが、実は共通点があります。それは「売上」と相関関係が考えられるという点です。

実は、ある研究によって「20代の成長環境」がある会社は優秀な人材が育ちやすく、今後売上が伸びる可能性が高いことが明らかにされています(参照:「従業員口コミを用いた働きがいと働きやすさの企業業績との関係」西家宏典・長尾智晴、日本金融・証券計量・工学学会)。

同じ研究では、「法令順守意識」スコアは「働きやすさ」スコアと相関関係があり、「働きやすさ」スコアは2〜3年後の「売上高営業利益率」と相関関係があることも証明されています。

組織文化が良い会社は「働きやすさ」スコアが高く、結果として売り上げにも期待ができます。売り上げにも期待ができるからこそ、若手の成長環境に対する体力が会社としてある、そうした好循環が考えられます。

さらに、トップ3とトップ10を比較してみましょう。

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