野菜の買い方で失敗しないために抑えたい3要点 意外と知られていないプロ直伝の見極め方

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栄養やおいしさも、色に注目するとわかります。

例えば、にんじんはオレンジ色が濃いものほど、体内でビタミンAに変換されるβ–カロテンが多く含まれます。

冬の寒い時期、多くの野菜は水分が凍結しないように糖を生成し、凍りにくいように自分自身を変化させます。

ブロッコリーやキャベツが紫色がかっていることがありますが、これらは寒さに当たってポリフェノールが表面にあらわれることで起こる現象です。

寒さに当たったキャベツは表面が紫色になる
寒さに当たったキャベツは表面が紫色になる(写真:著者Twitter)

そのため、冬の時期に紫色に変色しているキャベツ、ブロッコリー、アスパラガスは糖度が高く、甘くなっている可能性が高いんです(紫色に変色するのは別の要因の場合もあります)。

傷み始めのサインは「切り口」にあらわれる

野菜は包丁を入れたところから傷みます。

お店に並んだ野菜も当然切られたもの。

切り口をチェックすると、鮮度がわかるんです。

一見切り口なんてなさそうな野菜も、根や茎と接触していた部分に切り口があるので、そこをチェックしましょう。

表面の色や、葉の状態についつい目が行きがちですが、切り口もしっかりチェックして野菜を選ぶようにすると、より鮮度の良い野菜を選ぶことができますよ。

野菜売り場の歩き方
『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

例えば、きゅうりやピーマンのヘタ、キャベツやレタス、白菜の芯などの切り口の状態や色を見ることで、その野菜の鮮度がわかります。

また、1/2や1/4にカットされた白菜やキャベツは、断面の状態をよく見てから買いましょう。

白菜やキャベツは、一玉の状態だと条件次第で2週間くらいはおいしさを保ったまま保存できます。

しかし、カットされたものは切り口から傷み始めるので、ほうっておくと2〜3日で悪くなってしまいます。

野菜を手にしたら、ヘタ、芯、断面など、切り口の状態を忘れずに確認しましょう。

青髪のテツ スーパー店員

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あおがみのてつ / Aogami no Tetsu

日本一有名なスーパーの店員。野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、Twitterやブログを通じて野菜や果物の知識を発信。53万人(2023年2月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサーとなる。野菜の選び方、簡単レシピ、長持ちする保存方法、相場予報など、生産者と消費者を繫ぐ視点の発信で幅広い世代から支持を得ている。

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