まだまだある“奇妙な漢字"「魚が4つの読みは?」 「井戸の中に石」「門+人」など、考えてみよう
この世には、普段あまり見かけることはない、奇妙な漢字が多数存在します。ビジュアル的に目立つグラフィカルなそれらの漢字は、どこかの辞書や書物にきっちりと載っているものです。杉岡幸徳著『奇妙な漢字』(ポプラ新書)より、いくつかご紹介します(後編)。
工部9画(12) 音:テン 意味:明らかにする
誰でも「エエエエ!」と読んでしまうのではないだろうか。要するに、4人の「工」(細工人)が集まっている姿である。
門部2画(10) 音:ワク・コク 訓:きゅうにとびだしてひとをおどろかせるこえ 意味:身を隠していて、急に飛びだして人を驚かせる声
「門」の横に「人」が隠れている。それで読み方が「きゅうにとびだしてひとをおどろかせるこえ」。漫画のような漢字だ。それにしても読み方が長すぎるだろう。
象形文字だって漢字
二部6画(8) 音:セイ 訓:ととの-える :意味:ととのえる。等しい
美しすぎる。いったい、これが本当に漢字なのだろうか。どう見ても、何かの絵かデザインとしか思えない。これは「斉」の篆字(てんじ)である。そう、「斉藤」というポピュラーな姓に用いる漢字だ。
?部?画(?) 音:セイ 訓:ほし 意味:星
「星」の古代文字。見ての通り、曲線が多く素朴なアートのようだ。私たちが現在使っている漢字がすべてこんな感じだったら、どんなにデタラメで楽しかっただろうか。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら