まだまだある“奇妙な漢字"「魚が4つの読みは?」 「井戸の中に石」「門+人」など、考えてみよう
丨部7画(8) 音:チュウ 訓:なか 意味:なか。あたる
これは「中」の古字である。あまりにグラフィカルでかっこいいと言わざるをえない。もともと「中」は「軍の中央に立てる旗」をかたどったものとも言われている。
戈部12画(16) 音:ホツ 意味:乱す
怪しすぎる。「或」をひっくり返して、2つ重ねた文字。何かの暗号か象徴的な記号のように見える。意味は「乱す」。
石部4画(9) 訓:どんぶと 意味:井戸に石を落とした音
冗談のような漢字。「井(いど)」の中に石を投げ入れた図で、「どんぶと」と読む。もちろん、そのときに響く音のことである。問題は、なぜ「どんぶと」と読むのかということだ。「ぽっちゃん」とか「ぴっちょん」はだめなのか。
ムカデの背中のような漢字
阜部8画(16) 音:フウ・ブ 意味:2つの丘の間
なにやら込み入った字だ。まるでムカデの背中のようにも見える。レントゲンで胸部を写した姿にも見える。
巛部1画(4) 音:サイ 訓:わざわ-い 意味:災い
まるでサンマの骨のようである。しかし本当はそんな暢気な字ではなく、「災」の古文である。「巛」(川の本字)に一を加え、川がふさがり、氾濫を起こしている状況を描いているのだ。中国の文明は川べりから始まったというから、古代人にとっては、災害というものはすなわち川の氾濫だったのだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら