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就職活動「ガクチカ難民」たちのかくも深き悩み いまだに「アルバイト」をアピールするわけ

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  • 金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授
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この「ちょうどいい感じ」というのがポイントで、まったく差別化できず埋もれてしまうのはもちろん嫌だが、ドカンとインパクトを残すようなことはもっと無理。大口を叩いて入社後の期待が高まったり、面接時の言質を取られたりしたらもう最悪だ。そんな鬼メンタル自分にはない。

そもそも、そんな差別化を問われるような圧迫面接・圧迫企業なら、最初から内定などもらわないほうがいい。

では、どういう会社が良いのかと問われれば、もちろんそんなのは決まっている。①決して自分に高い期待はかけず、②能力のない自分をそのまま受け入れてくれつつ、③ほんの少しだけ他者とは異なる個性や資質を見出し、④それを発揮する機会を与えてくれる会社だ。

アルバイトなら「ものすごい経験」がある

そうした学生と企業の些細な(というか、むしろ巨大な)ズレが表出したデータがある。リクルートキャリアが行った調査結果によると、企業が重視している項目のトップ4は「人柄」「その企業への熱意」「今後の可能性」「性格適性検査の結果」となっている。一方の学生がアピールした項目のトップ4は「アルバイト経験」「人柄」「その企業への熱意」「所属クラブ・サークル」。双方に大きなギャップがあることがわかる。

企業は目の前の学生の人柄を把握したいし、当社で働く熱意を知りたいし、入社後にどんな展望を抱いているのかをぜひとも語ってほしい(「アルバイト経験」は7位、「サークル」の話にいたっては13位でしかない!)。

が、先に述べたとおり、いい子症候群の学生たちには、そんなことはもちろんできない。

ではどうするかというと、自分が記憶する限り最も主体的に始めたこと、すなわちアルバイトの経験を語ろうとする。次いで主体的に時間を注いだことといえば、もちろんサークルだ。幸いこれらの活動では、副店長、サークル長、アルバイトチーフなど、“ものすごい重責”を担ってきたから大丈夫だ。

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【「先輩たちはそれで内定をもらっている」】

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