中古戸建てのニーズが高まる中、低価格、リースバックプラスなど独自の戦略で買い取り再販に力を入れる企業がある。
新築戸建ての価格が右肩上がりの状況下、中古住宅に視線を注ぐ消費者が増えている。国土交通省の調査でも、日本では新築信仰が強かったが、ここにきて新築へのこだわりが減ってきていることがわかる。
こうした需要の変化を背景に、中古戸建て市場の深耕を目論む住宅会社が多い。とくに、大手各社は既存物件を買い取り、改装して再販売する買い取り再販に力を入れる。
中古戸建て販売最大手のカチタスは、今2023年3月期の戸建ての販売件数6845件(前期比11.8%増、一部マンションを含む)を見込む。大和ハウス工業やポラスグループといった住宅メーカーは買い取り再販において高級路線を貫くが、カチタスはその真逆の低価格路線を標榜する。
カチタスの新井健資社長は、「われわれの主要なお客さんは、地方の世帯年収200万~500万円の層。『新築には手が出ないけれど、持ち家がほしい』というニーズは地方ほど強い。こうしたニーズに応えるには、価格が大事になってくる」と話す。
新築のほぼ半分の価格で中古物件を販売
カチタスが販売する中古物件は、土地・建物で平均1552万円。地方における新築物件の平均的な価格のおよそ半分の水準だ。
カチタスが中古戸建ての低価格化を実現できているのは、圧倒的なノウハウがあるためだ。
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