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「マンション価格」が新相場に突入する複数事情 原料の高騰や供給制約が価格に影響を及ぼす

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新築価格の上昇が続く一方、中古市場は需要に陰りも出てきた。

煌びやかなタワーマンションと尻込みする夫婦のイラスト
(イラスト:髙栁浩太郎 )

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首都圏の新築マンション市場の熱狂が冷めない。

不動産経済研究所によれば、2021年の首都圏の新築マンションの平均価格は6260万円(前年比2.9%増)と、バブル期の水準を超えて過去最高を記録した。

価格の高い駅近物件が増えているほか、東京23区の物件の割合が高くなっていることが大きい。販売価格が1億円を超える「億ション」も続々登場した。

この勢いは衰えることなく、22年1~6月期の平均価格は6510万円(前年同期比1.5%増)にまで上昇。それでも消費者の購買意欲は衰えず、新築マンションの売れ行きは好調なままだ。

今まで以上に消費者の購買意欲は高い

次ページ新築価格が下がる理由はない
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