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「知らぬ間に漏水の加害者」中古マンションの盲点 なぜ「水回り」のわなが突然降りかかるのか

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突然降りかかる漏水事故。まずは自室の配管の把握が肝要だ。

天井から雨漏りした雫が階下の住民に落ちるイラスト
(イラスト:髙栁浩太郎 )

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高経年ながら好立地、大規模修繕も定期的に実施されていて、管理状態は良好。外観も美しいし内部は最新鋭の設備が入って新築同然。そんなリノベーションマンションを購入して入居した途端、「階下で漏水事故が起きた。原因はお宅の老朽化した給湯管だから責任を取れ」と言われたら、冷静でいられる人はどのくらいいるだろうか。

まず、室内で大量の水をこぼした覚えはまったくないのに、階下で大量の漏水が発生したとしよう。住民から通報を受けた管理会社の指示で設備工事会社がやってきて簡単な調査をし、漏水は自分の部屋の床下を通っている給湯管のどこかに穴が開いたからだということが確定。すぐに床を開け穴が開いた箇所を探して修理をする必要があり、しかもその費用は自己負担だと言われる。

次ページ専有部である以上管理責任は区分所有者が負う
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