その件とは別に、さやかさんからも「お茶や食事を出したのに、『ありがとう』を言わなかった」ということを指摘されました。長谷川さんは「僕は言った」と言うのですが、あいさつの際には「ありがとう」は、最低4回は必要です。
「まずお宅にうかがったら『今日はお時間をいただいてありがとうございます』、ご飯を食べるときにも『こんなにご用意していただいてありがとうございます、いただきます』、食べ終わったら『美味しかったです、ありがとうございます』、帰るときに『今日はありがとうございました』と、4回は言ってくださいね」と長谷川さんに伝えました。
ご家族も含めてしっかりと誠実にやりとりしたこともあり、その後は誤解が解けてトントンと話が進みました。長谷川さんのお父さんは長谷川さんと同じくとても穏やかな方ですが、社会経験が長く頼れる存在。お父さんが間に入ってくれたら安心です。
「婚活」に終わりは見えたけれど……
こうして長きにわたり、山あり谷ありだった長谷川さんの婚活もようやく終わりが見えてきました。しかし、結婚はゴールではなくスタートです。40代半ばの男性と30代そこそこの女性が初めて結婚するわけですから、悩み多き結婚生活になることは想像に難くありません。
そこで、お2人には結婚後も引き続き月に1回、夫婦生活カウンセリングとして私のところに通ってもらうことになりました。これは”卒業生”を対象とするサービスで、結婚後3カ月から半年間ほど通う方が多いです。
女性とお付き合いをした経験がまったくなく、他人の気持ちを考えてコミュニケーションを取ることが不得意。不器用な長谷川さんでしたが、婚活を通じて大きく成長したと思います。持ち前のやさしさ、素直さ、誠実さを存分に発揮して、幸せな結婚生活を送ってほしいと心から願っています。
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