そして3つ目は、長谷川さんが「今後、お互いのご両親にごあいさつ行くことになるでしょう。そのときは敬語で話すんだよ」と言ったとか。「そんなこと、言われなくてもわかってます!」と心の中で思い、少しカチンときたそうです。
余計なことを言ってしまう「癖」
長谷川さんならそういったことを言っても不思議はないと、私は瞬時に思いました。そうなんです、長谷川さんはこれまでも女性に対して、全く悪気なく余計なことを言って怒らせることがあったのです。
例えば、お見合いの席で大きな声で「お見合いは何人目ですか?」「婚活、今までどれくらいしていたんですか?」などと聞いてしまう(実は、この手の質問は、男性はよくしてしまいます。その後の会話でフォローできればいいのですが、長谷川さんはその後の会話が続かない)。
あるいは、女性に「あなた投資やってる?」「あなたもやったほうがいいよ」「×××がおすすめだよ」などと投資の話を一方的にして引かれてしまう。相手の顔色を見ながら会話をすることが身についていないのです。
それにお見合いやデートでそんな話を延々されてもつまらないですよね。相手がどういう話をすれば喜ぶのかを考えず、その時、思いついたことを言ってしまう。
長谷川さんは社会に出て働いた経験は2年しかありません。その後は、父親が所有するマンション1階の店舗で仕入れを担当し、やさしい家族に守られて、他人と話す機会はほとんどない生活を送ってきました。行動範囲も自宅と店舗をエレベーターで上り下りするだけ。電車に乗る機会といえば、弊社でのカウンセリングかお見合いのときのみ。趣味はゲームです。
すれていない、素直な少年のようなところが長谷川さんのいいところでもあるのですが、裏を返せば、率直すぎてなんとなく思いついたことを、言葉を選ばずに口に出してしまうのです。
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