さやかさんは地方で働いていて手取り12〜13万円。貯金が数十万円程度でも仕方がないことでしょう。社会にもまれた経験がある人ならわかることなのですが、長谷川さんは記事などで見かけた平均額などのデータから「300万円くらいないとね」と言ってしまったようです。
私から長谷川さんに「貯金額は地域によって大きく違う」と伝えましたが、「ああ、そうなんですね」と、いまいちピンときていない様子。婚活には相手の状況を推測する力も必要です。
資産家の強みを活かしてデート
長谷川さんにとってさやかさんは、ミナミさんの後にようやく出会った真剣交際に進みたいと思える相手です。ここはなんとか挽回したい。そのためには「資産家」という強みも生かし、「頼れる男性」というアピールをしたいと考えました。
そこで2回目のデートでさっそく長谷川さんの地元に連れていき、働いている場所や管理する物件なども見てもらって、「しっかりしている人だな」という印象を持ってもらうことに成功しました。
さらに、さやかさんが上京するための飛行機代も宿泊代も、もちろんデート代も、とにかく1円もお金を出させずすべて払うことにしたと言います。デートに手みやげも必ず持っていく、誕生日プレゼントも渡す。年齢が15歳近く離れていますから、そういったところが「頼れる男性」と映ったのでしょう。
一回り以上離れていてもデート代を割り勘にして嫌われてしまう男性もいますが、長谷川さんは、そこはよくわきまえていました。私が何度も「妹のように大切にしてくださいね」とアドバイスしたこともしみついていたのではないでしょうか。
さやかさんは田舎育ちということもありとても純朴。都会の女性のように1日に何人もお見合いをして、選り好みするようなところはありません。もちろん、長谷川さんの他にも地元の人とも何人かお見合いをしてきましたが、やはり長谷川さん以上に頼りがいがあると思った男性はいませんでした。
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