"昔話ばかりする人"が実は「老けない」という衝撃 「脳トレ」より効果がある「ドーパミン」の作り方

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若々しい人
「アクティブで前向きな人」が老けないのはわかりますが、実は「昔話をする人」も若々しくいられるんです(写真:8x10/PIXTA)
老けたくない、ずっと健康でいたい――多くの人が「いつまでも若々しくありたい」と望んでいます。老いと深い関係にある、脳。脳科学者の茂木健一郎氏は、「思考力が低下すると言われる70歳を超えても、脳の働きが若いころとあまり変わらない人もいる」といいます。そこで、年齢を重ねても「若い脳」でいるための秘訣を聞きました。
本稿は、茂木氏の著書『脳は若返る』より一部抜粋、編集してお届けします。

若々しい脳の「スーパーエイジャー」になる!

毎朝、顔を洗うたびに、鏡に映った自分の顔を見て、「もうずいぶん歳をとってしまったな……」と、ガッカリしていませんか?

「いつまでも心身ともに健康でありたい」
 「元気で若々しい脳を手に入れたい」

これは、多くの人が望むことではないでしょうか。人生100年時代といわれる昨今、日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳(厚生労働省2022年発表)と年々更新しており、今後も私たちの平均寿命は伸び続けるといわれています(※但し、2021年はコロナの影響で短くなっている)。

とはいえ、誰にでも平等に訪れる老い―― 。それは脳も例外ではありません。つい物忘れが多くなり、「もしかして認知症なんじゃないか……」と、不安に感じたことがあるかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて認知力が低下していき、思考が遅くなり、忘れっぽくなり、新しいことを学ぶのが苦手になっていくのは普通のことです。

しかし、脳の老化には個人差があり、歳をとっても思考力があまり低下しない人がいるのも事実です。なかには70歳を超えても、脳の働きが若いころとあまり変わらないという人がいることも、最新の脳科学研究ではわかっています。

平均寿命が伸びて長生きするのが当たり前になった現在において、年齢を重ねても若々しい脳を持っている人は、いったいどのような生活を送っているのか。その秘訣を探る研究が世界中でおこなわれています。

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