「趣味がないことが悩み」中年男性の誤った考え 他人の目を気にして趣味を始める必要はない

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何かしらのゴールやテーマ、目的を持つと、途端にそれっぽく見えたりするものです。「他人に語りたい」、というのであればそういった切り口も自分自身の工夫でいくらでも可能なのです(繰り返しですが、他人に語る必要すら本来ないのが趣味ではありますが)。

SDさんが例として挙げていた散歩や飲酒でいうと、漠然と「散歩が趣味です」と言いがたいのであれば、「毎月(または毎年や毎週)テーマを絞った散歩をしています」とかいえると、印象は違いますよね。

何でもいいのです。

「都内でいちばん短い、または長い坂を探して日々歩いています」とか「県内でいちばん短い川を探して放浪しています」でもよくて、そのうち「調査対象を全国に広げる予定です」とかいっておけば、「たんなる散歩」と見られることもなくなる可能性はあります。

レモンサワーでも、原液を買ってきて氷とソーダで割って、というレベルではなく、氷ではなく凍らせたレモンを使って冷やしてみるとか、市販の原液を購入するのではなく、自分で作っていちばん美味しいと思う組み合わせを探る、などして極めてみるとより趣味っぽくなる可能性だってありえます。

「趣味はドライブです」だとなんだかなぁ、という場合は「運転が好きなのでレーサーライセンスを取得するべく練習しています」とかいうと、途端にそれっぽく聞こえはしますよね。

何だって堂々と「趣味です」と言える

ようは自分が信じて、創意工夫すれば、何だって堂々と「趣味です」と言い張れる素地はあるということです。

仮に他人にも語れる趣味を持ちたい、ということであればそういった工夫は可能でしょう。

語れない、とうことは表面的にしかやっていないわけです。極めてみるとまた違った視点で物事が見えてきたり、話せるストーリーができたりしますし、具体性があればあるほど詳細も話せるものです。

とは言え繰り返しですが、「これって趣味かな」とか「周りからどう思われるかな」などということを考える必要はないのです。

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