他人の人生を羨む30代男性の間違った"思考回路" 人生の道筋も、目的地も決めるのは自分次第だ

✎ 1〜 ✎ 282 ✎ 283 ✎ 284 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
他人の人生がうらやましく思える時、どうすればよいのでしょうか(写真: EKAKI /PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

30代中頃の会社員です。最近人生こんなはずじゃなかった、という思いが日々強くなり、どうしたものなのかと悩んでいます。若い頃に思い描いていた成功している人生と比べて平凡だし、毎日が同じ事の繰り返しで単調な仕事での安月給が上がる見込みもなく、キラキラした人生とは無縁となっています。この先も変わらない人生が待っているのかと思うと憂鬱です。

世の中の景気が悪いせいなのか、相変わらず政治家がイケていないのが原因なのかは分かりませんが、なんか割を食った感じをいつも持ってしまいます。でもSNSなんか見てると派手に遊んで楽しそうな日々を送っている成功者も沢山いるようなのでなんだか自分のみじめさに拍車がかかります。どうしたらもっと幸せな人生を歩めるのでしょうか。早く逆転して、周りから尊敬される存在になりたいです (KM 会社員)

幸せな人生を歩む唯一の方法は、他人と比べることで自分を定義したり、社会における自分の立ち位置を探して判断することをやめて、自分が主役の人生を生きることです。

「成功」や「幸せ」の定義とは何か

そもそも論として、KMさんの中で「成功」や「幸せ」の定義は固まっているのでしょうか?「キラキラした人生」とありますが、何をもってキラキラと定義されているのでしょうか?

この連載の記事一覧はこちら

自分自身に本当に信じた道があり、達成したい人生があれば、もっとその理想に近づくための行動をすでに起こしていたハズです。

そしてその行動の結果がどうであれ、行動を起こしたという事実と、その結果をもって、ヒトは自分を理解し、成長し、新たな目標なりを立ててまた次の行動に移る、というものです。

現在KMさんは30代の中ごろとのことですから、すでに社会人としての人生は15年程度はあるものと思われます。その間に本来はさまざまな経験を積み、成長をしてこれたハズです。

しかしながら、頂戴した相談からは「他力本願」的な発想がどうしてもにじみ出てしまっているようです。

次ページなぜそう思うのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事