今年こそ「絵が描ける人」になる!超基本ワザ3つ 「実は絵が苦手…」長年の悩みがいっきに解消!

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3つめは「ものの『配置』をひと工夫する」ということです。

【超基本ワザその3】ものの「配置」をひと工夫する

「配置」のひと工夫は、対象物を画面の「下のほう」に置くことです。

同じものでも、画面の「中央」に置くのと、画面の「下のほう」に置くのとでは、見え方に違いが出てきます。画面の「下のほう」に置くことで、対象物は「より手前にある」ように見えます

また、「オーバーラップ(重なり)」を使った「配置」をすることで、絵に「奥行き」も出すことができます。「オーバーラップ」とは、対象物の後ろに、重なるように少しずらして描く方法です。

たとえば、重なった球体を「オーバーラップ」を使って描いてみます。画面の「下のほう」に球体をひとつ描き、もうひとつは、一番下の球体より後ろに「少し小さく」「少し上」に配置して描きます。

後ろの球体を「オーバーラップ」で描いたことによって、画面下の球体が「さらに手前にある」ように見え、重なった球体の絵に「奥行き」が出てきます

このように、「配置」に簡単な「ひと工夫」をするだけでも、「奥行きのある絵」を描くことができるのです。

「オーバーラップ(重なり)」のテクニックを使えば、簡単に「奥行きのある絵」を描くことができる(出所:『たった30日で「プロ級の絵」が楽しみながら描けるようになる本』)

「超基本ワザ」は500年以上も前から引き継がれた技術

「3つの超基本ワザ」を紹介しましたが、これらは500年以上も前から伝わる超基本的な技術です。これまでの多くのアーティストたちも、この技術から「立体的な表現」ができるようになったのです。

「誰でも絵が描けるようになる」と、わたしは信じています。絵を描くことは、読み書きと同じように「技術」なのです。そして、なんといっても、絵を描くのは楽しいことなのです。

「多くのアーティストと同じ技術を身につける」と思うと、なんだか自信もわいてきそうですね。「絵が描ける人」を今年の目標のひとつにして、みなさんがステップアップできる1年になることを願っています。

マーク・キスラー 画家、アーティスト、絵画講師

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Mark Kistler

画家、アーティスト。世界で最も人気のある著名な絵画講師のひとり。アメリカの大人気番組『マーク・キスラーのイマジネーション・ステーション』の司会を長年務め、優れたテレビ番組、テレビ業界の功績に与えられる、最も権威ある文化賞のひとつ「エミー賞」を受賞。15歳のときに、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』に触発され、「子どもたちに絵を教えること」をライフワークとしてスタート。現在も毎年、全米各地の学校を訪れ、数万人の大人や子どもに向けて「3Dの絵を描く」教室や、家族向けワークショップを開催している。著作は、ドイツ、ロシア、中国、韓国、ポーランド、ウクライナなど世界中で翻訳され、累計100万部を超える。

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