2つめは「描くものの『陰影』をしっかりつける」ということです。
「影」と「陰影」のつけ方は、「どの方向から光が来ているのか、どのように光が対象物に当たっているのか」を設定すれば簡単にできます。
まずは、自分の筆記用具で試してみましょう。
机に置いた紙から2センチほど上の位置に筆記用具をもち、そこにできる「影」に注目します。
もし部屋の明かりが筆記用具の真上にあったら、「影」は筆記用具の真下にできます。いっぽう、「光」が斜めに当たっていたら、紙にできる「影」は光から離れるように広がります。
じつに当たり前のことですが、「光がどこから来て、どこに向かっているか」に意識を向けることは、絵をリアルに描くうえでとても効果的なのです。
「光源」を決めると影の位置が簡単に決まる
たとえば、球体を描くために円を描いたら、その円の右上に「小さな円」をひとつ描きます。この小さな円が「光源」といって、部屋の明かりや太陽のように「どこから光が来ているか」を示してくれます。
円の右上に「光源」を設定したので、球体が接する地面の影は、「光源」の反対側になる左下に描きます。球体が接する地面の「影」をつけるだけでも、かなり球体が立体的に見えてきます。
球体につける「陰影」も「影」と同じように「光源」と反対側の左側に描きます。
このとき、「光源」からいちばん遠いところを濃く描き、「光源」に近づくにつれて薄くしていくことを意識すると、より立体的になっていきます。
「光源」を設定して「影」や「陰影」をしっかりつければ、どんなものも、立体的にきれいに描くことができます。
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