大掃除中にやりたい「将来の片づけ」楽にする方法 20時間の先行投資がこれからの掃除を左右する

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年末の大掃除に向けて、効果的な片付け法とは(写真:amadank/PIXTA)
気がつけば、今年も残りわずか。年越しに向けて「今年こそは大掃除をやるぞ」と意気込む家庭も多いはず。しかし結局、時間切れになってしまうのはなぜだろうか。そこで本稿では、東大卒片づけコンサルタントの米田まりな氏が、年末年始の大掃除に向けて効果的な片づけ法を紹介する(本稿は、『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』より抜粋・編集を加えたものです)。

ライフイベント時は部屋が散らかる

年明け間際に慌てて大掃除を始めるも、結局、間に合わず正月を迎えるという家庭は多いのではないでしょうか? どうしてそういうことになるのでしょうか。

年末に限らず、出産、結婚、転職・転勤、病気・入院、介護、ペットを飼い始める、新たな趣味を始めるなど、モノが増えて部屋の秩序を乱すライフイベントはさまざまあります。こうしたライフイベントに直面すると、間違いなく部屋が散らかります。片づけをする時間がなくなるからです。そもそも私たちは、圧倒的に片づけに時間を割けない現実を直視すべきなのです。

時間が足りないのに加え、片づけは他の家事に比べ、優先順位が下げられがちです。片づけを、①「整理(モノを全部出して意味を定義する)、②収納(モノの定位置を決める)、③整頓(出したモノを元に戻す)」の3つに分けた時、「整頓だけで精一杯」、という方が多いのです。

押し入れや棚の中身を点検・整理するのは暇な時だけ。最悪、引越しのタイミングでやろう、と思う方も多いのではないでしょうか(そして引越しの時も、結局バタバタしてやっつけ作業になる)。

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