大掃除中にやりたい「将来の片づけ」楽にする方法 20時間の先行投資がこれからの掃除を左右する

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この2点を満たしていれば、ひとまず部屋は片づいていると言えます。また、②の「余白」ですが、出産など「大きなイベント」が控えている時は、余白を2割〜4割まで増やしておくと、疲れていたり忙しい日が続いても、綺麗な状態がキープしやすくなります。

じつは私たち整理収納アドバイザーも、繁忙期間はモノを一時的に減らす方が多く、目安として収納容量の50%まで部屋の荷物を絞ります。プロでもモノが多いと、毎日の片づけが面倒になってしまうからです。

「家が狭くてスペースが作れない!」という場合も、収納スペースいっぱいまで荷物を詰め込めば、近いうちにモノがあふれ、必ずリバウンドします。一時的にトランクルームなどの外部収納サービスを利用したり、ベランダにコンテナ収納を置くなど、多少お金をかけてでも「余白」を作ったほうが、結果的に片づけの手間がかからなくなるでしょう。

(画像:『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』)

一度に全部片づけようとしない

そうはいっても家中散らかっていて、どこから手を付ければわからない。そんなご家庭は、家の中の1カ所だけでいいので、一度「モノがないスッキリした状態」にしてみてください。使いやすさを実感でき、綺麗な状態を維持したくなるはずです。

片づかないのは、性格が大雑把なのが原因ではなく、実は片づけのやり方を知らないだけというケースが大半です。片づけ方がわからず、その効果を実感できないから、片づけに意識が向かないのです。

あの人にイライラするのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発!心理学的片付けメソッド32
『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』(PHP研究所)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
米田 まりな 整理収納アドバイザー1級

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こめだ まりな / Marina Komeda

2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社し、Eコマース領域の事業投資を担当する。2017年より株式会社サマリーに出向、資金調達とデータ解析を主に担当している。2020年4月から一橋大学修士課程(金融財務専攻)に入学予定。脚本家の祖父・研究者の父の影響を受け、茨城県・宮城県でモノに囲まれた幼少期を過ごす。都市・地方の住宅状況格差に関する自身の経験や、100万人の"モノデータ"を扱う企業サマリーで行ってきた消費者調査結果を元に、「捨てないお片づけ」を提唱。作家・デザイナー・起業家など、"モノを愛してやまない人"を対象に、片づけの活動を行っている。

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