「変化を嫌い反対する人」を味方にする3つの視点 「愛ある批評家」には積極的に耳を傾けてみる

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組織を変えていこうとすると、必ず反対する人が出てくるでしょう。なぜなら現在の組織は、過去の成功体験によってできあがったシステムになっているからです。

しかし、対立する必要はありません。なぜなら「成果をあげたい、組織をよくしたい」という思いは同じであり、価値観ややり方が異なるだけだからです。対立している点を議論するよりも「仕事の意味」を共有し、組織をよくしたい情熱を語り、意図を理解してもらいましょう。

ときには、自分より立場が上の人に反対されることもあると思います。リーダーやマネジャーには、人やお金の悩みがつきものです。おそらく上司は、「管理職なのだからチームを厳しく管理しなくては」と考えて、苦しんでいることでしょう。

組織への責任感ゆえに命令的な口調になり、メンバーを管理するような話を繰り返してしまう。そして、メンバーとの心の距離が遠くなり、孤独になっていく。そんな状態になっているかもしれません。もしあなたが、その上司の立場だったら、どんな部下がいたらうれしいですか?

人は、不安や孤独にさいなまれているときほど、「信頼できる人間」がほしいものです。信頼を得るには「真実性」「共感性」「論理性」を備えることです。そして、嘘偽りのない自分の言葉で、「組織をよくしたい」という情熱を伝えることです。

相手が変わるかどうかは問題ではありません。自分自身とチームのために自分自身が起点となり、最善を尽くしましょう。すぐに関係性が変わるかどうかはわかりません。しかし、時が経つにつれ、きっと今までとは違った視界がひらけてくることでしょう。

「反対者」に信頼されるための3つの問い

新しい取り組みなどに反対してくる人も、なにもあなたが嫌いで反対しているとはかぎりません。たとえ思いは同じであっても、「リスクなどを隠しているんじゃないか?」「それをする理由が、いまいち理解できない」「それをやっても、自分に得はなさそうだ」。こういった不安や疑問があるために、賛成できないということもあります。

「真実性:嘘偽りなく、すべてを伝えているか」
「論理性:思考や判断が理にかなっているか」
「共感性:相手のことや成功を気にかけているか」

今一度、自分が伝えている内容を見直して、これらの要素が満たされているか、考えてみましょう。そして足りないと感じる部分があれば、どのように伝えるのがよいか、考えてみるのです。

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