東芝「Chromebook 2」、使ってわかったこと シンプルで軽快なChromeライフとは?

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参考にしたい記事もPocketのウェブ版やEvernoteにアクセスして見つけることができるし、Googleドキュメントの文書編集機能も進化していて、執筆とプレビューのモードは重宝する存在になってきた。問題点は、日本語入力のスピードだ。ウェブ版のEvernoteやGoogleドキュメントに日本語入力をしていると、ワンテンポずつ文字の表示や変換が遅くなるのだ。

英語での入力は問題なかったが、日本語入力のこうした遅れはMacBook ProとジャストシステムのATOKとの組み合わせでは起きていなかったので、気になった。

プロセッサのスペックというよりは、Webアプリと日本語入力とシステムの組み合わせによるモノではないか、と推測している。あるいはOSのバージョンアップで解決するかもしれない。

結論:私はChrome化されていなかった

1週間、東芝Chromebook 2を持ち歩いて取材したり、仕事場や出先で原稿を書くなどの体験をしてきた。軽快に動作するブラウザ、ほぼ1日の仕事時間持つバッテリー、オンラインでなければならない使い勝手は、十分導入を検討できるレベルのものだった。

もしも、パソコンの用途のほとんどをウェブブラウザでこなせている人にとっては、Chromebookはいい選択と言えるだろう。特にGoogle Chromeを愛用している人にとっては、少ない投資で満足できるはずだ。

しかし筆者は、どちらかというとブラウザへの依存が最小で、専用のアプリを多用するスタイルでMacを利用している。

たとえば、テキストエディタはiA Writer Pro、ニュース収集はReeder 2、ブログエディタはMars Edit、プレゼンテーションはKeynoteといった具合に、気に入っているアプリを使っている。これらと比較すると、Chromebookを含むウェブ版は、ちょっとした気の利いた機能や、軽快な動作に欠けるという印象だ。

筆者のように、便利なアプリを愛用している人にとっては、これまでどおり、MacもしくはWindowsマシンを選ぶべきかもしれない。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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