「部下が育たない上司」は話の聞き方を知らない 「早く言ってよ!」という状況になるのを防ぐ
部下の指導をするには、部下の考えや行動を正確に把握する必要があります。しかし、イマドキの部下(イマドキ部下)の場合、ただ話を聞くだけでは、彼・彼女らの考えや行動を正確に知ることはできません。マインドやスキルセット、知識量など、イマドキ部下は1人ひとりの違いがとても大きく、画一的な指導では通用しなくなっています。そのため、話を聞くにも上司側の工夫が必要なのです。
15分間、話を聞く時間をとる
部下に伝えたいことがあるときは、最終的な目的は〝伝える〞ことにあったとしても、その前提としてまず相手の話を〝聞く〞ことが大切です。
具体的には、部下の話を聞く時間を定期的に15分間、設けるようにしましょう。
15分間というのは1つの目安に過ぎませんが、聞く時間をとることで部下に対し、「僕には君の話を聞く姿勢がある」ということを明確に示します。このような時間を設けることが相互の信頼につながり、こちらが伝えたいことを伝えるための土壌づくりにもなります。
本当に伝えたいことをベストなタイミングで伝え、部下の行動を変革していくには、相手の話を定期的に「聞く」時間をつくるのがベストです。入社したての人なら1日1回、他のメンバーは1カ月に1回程度を目安に話を聞きましょう。
話を聞く時間を設けていないと、つねにこちらの都合で、相手にしてほしいことをお願いする形になってしまいます。それは例えるなら、キャッチボールをしたことがない相手に対し、いきなり豪速球を投げるようなものです。相手は準備ができていないため、ボールをキャッチできません。
相手に聞く姿勢ができていないために、こちらの話を素直に受けてもらえる可能性が下がり、そこから少しずつお互いの理解や認識がズレていってしまいます。
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