最近のトレンドを聞くと、女子の間でカシオの自撮り専用カメラ、300~600バーツくらいのラッキーストーン、数珠が流行中で、男女ともに人気なのがキャンプ、という答え。キャンプはバンコクから700キロ以上も離れたチェンマイのキャンプ場でやるのだそうですが、ほかの先進国同様、「国の経済が発展するとストレスの多い都市生活から逃れ、人の少ない緑豊かな自然を求める」という傾向がタイでも見られるようになったわけです。
若くして眉毛サロンを起業して稼ぐ
「眉毛タトゥーを安く提供しているの」
サイさんはハローキティなどキャラクターグッズが大好き。部屋はキャラクターグッズで埋まっています。彼女は大学の家政学部を卒業後、いきなりビューティサロンのオーナーになりました。
とは言っても、華々しい起業というよりは、「ホテルを受けても面接で落ちちゃう」からだそうで、タイの若者にとってちょっとしたお店を持つことに、それほど高いハードルは設定されていないようです。
親世代も含めて、屋台や飲食店などの事業を開業するのは、なんら特別なことではありません。お店はごく小型の店舗で開業資金は10万バーツ(約36万円)。従業員が3人いて、売り上げは1日7000~8000バーツ。お客は大学生中心なので、サロンは大学の至近にあります。
サロンの売りは、タイの若者の間で現在はやっている「眉毛タトゥー」を安く提供すること。価格は4000~5000バーツ(1万6000円前後)です。従来の相場からするとかなり安いのよと言っていました。タイでは酷暑による汗で化粧がすぐ落ちてしまうので、ニーズがあるのです。また「タイの高校では化粧が禁止されているので、化粧デビューは大学に入ってからなの」ということでした。
周囲ではやっているものを聞くと、この眉毛タトゥーとホワイトニング(美白スキンケア)を挙げてくれました。
タイ人は欧米系の派手なメイクを好み、ファッションは日本より韓国のもののほうが人気。ただし、つけまつげは日本のものが好きとサイさん。個人売買もはやっていて、海外から買ってきた服や化粧品を、FacebookやインスタグラムなどのSNSでつながった相手に直接発送、振り込みすることが当たり前になっているそうです。ネットによる個人売買というとなんだか危ない香りがしますが、タイの若者にとってはおかまいなしのようですね。
彼氏が浮気するのは必然?
プラウさんは大学の英語学科に在学中。キャビンアテンダント(CA)志望ですが「CAは脚の見えるところに傷があるとダメ。私は脚に傷があるから、グランドホステスしか無理かな。でも卒業後は1年くらい海外留学したい」と言っていました。
CAの給料はだいたい5万~6万バーツ(20万円前後)と、タイの物価相場からすればかなり高額。最近では墜落事故が頻発しているのでなりたい人が減っており、人を集めるため7万~8万バーツという高額の給料を提示する航空会社もあるそうです。