その一方で、活躍をされていたり、自分自身が理想と考えるキャリアを着々と進んでいる方たちがいることも確かです。
そう考えると、MBAの取得そのものが成功につながるわけではなく、MBA取得者もそうでないヒト達と同様に、キャリアにおける成功も失敗も最初から決まっているわけではありません。保証されているわけでもないということがわかるハズです。
では、MBA取得者のその後のキャリアの分かれ道はどこで決まるのかというと、MBAの「使い方」と「学び方」だと思っています。
その2つのポイントをキチンと押さえることで、大勢いるMBA取得者の中における差別化にもつながりますし、キャリアを開拓するうえでの武器にもなりうるのです。
MBAの「使い方」は2つある
まず使い方は2つあります。1つは自分自身のキャリア戦略においてMBA取得がキチンとプラスになっているような使い方をすることです。もう1つはMBAが評価されうる環境に身を置く、ということです。
まず前者ですが、MBA取得前後における自分のキャリアパスと、MBAでの学びにキチンとしたストーリーと相乗効果があることが大切、ということです。実際のキャリアで積む「経験」と、MBAでの学び、つまり「学習」は両輪なのです。
その片方がキチンと回らないと全体としてスムーズに進めるわけがありません。逆に言うとその両輪がキチンとそれぞれなすべき役割を果たしていれば、その相乗効果は計り知れない、ということになります。
何かを逆転しようとして、例えば今の仕事で芽が出ないから一発逆転でなんとなくMBA取得を目指す、というようでは片方の部分=学習、だけでキャリアを戦おうという試みになってしまいますから、迫力不足なのです。
そういったケースでは、例えばMBA取得後の未経験の業種への転職において、その業界10年選手のほうと、どちらが採用される可能性があるかというと、圧倒的に有利というわけにはいきません。
反対に、前後のキャリアとMBA取得がキチンとリンクしているケースではどうか、ということですが、例えば私自身のケースでかいつまんでいうと次のような感じです。
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