本記事で繰り返してきたように、充実したキャリアに必要なのは、「効率性」ではありません。
それよりも、世の中の変化に柔軟に対応するために「普遍性が高く、主体的な学び」を続けることです。
リスキリングなどで新たなスキルを身につけるときも、「効率重視」では「学びの深み」が失われ、普遍性が低下します。
ケースごとにいちいち「この場合はどうするんですか?」と質問する人になり、しまいには「少しは自分で考えろよ」と言われてしまいます。つまり、応用力が育たないのです。
一方、「なぜそうなのか」「何が本質か」「その背景には何があるのか」などを深く考え、学ぶことで、そのケースやその仕事以外でも活用できる引き出しが増え、応用力が育つのです。
「無駄なこと」「寄り道」が「応用力」を育てる
マーク・トウェインの有名な言葉に「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」というものがあります。
個別のスキルや事象の後ろにある「韻」、つまり意味合いを自分で腹落ちさせながら学ぶ「独学力」が大事なのです。
みなさんも、「効率」ばかりを求めるのではなく、「無駄なこと」「寄り道」をしながら、「普遍性が高く、主体的な学び」を続けてください。
そうすることが、結果として、いまの時代に必須の「応用力」を育て、自分らしい「キャリア自律」を実現していくことにつながる、と長年キャリアを研究してきた筆者は確信しています。
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