「これまでの正解」を信じ込むのはハイリスク
みなさんは、ご自身のキャリアについて、どんな展望を持っていますか?
じつは、「キャリアとはこういうものだ」という先入観や思い込みから、「残念な方向」へとキャリアを築こうとしている人も少なくありません。
というのも、21世紀に入り、世界のキャリア研究でも新しいエビデンスや理論が登場し、考え方が大きく変化しました。これまで「これが正解」とされていたキャリア論も、変わり始めています。
たとえば、今回取り上げる「目標」についても「正解」が大きく変わっています。
これまで、多くのビジネス関連の記事や書籍では、「中長期的な目標やビジョンを持って、逆算することが重要」だとされてきました。
つまり、目指す将来像に向かってプランを立て、そのプランをアクションに落とし込み、「何をすべきかを選択する」という考え方です。
しかし、日々目まぐるしく変化する「先の読めない現代社会」において、「中長期的なキャリア目標」から逆算してキャリアをデザインするのは困難になっています。
次ページからは、いまの時代に「中長期的なキャリア目標」を持つことの危うさ、そして「中長期的な目標」を立てなくとも「充実したキャリア」を実現する方法について、解説していきます。
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