「"好き"を仕事にしたい人」が知らない4つの真実 「幸せな人生」「仕事の満足」にもっと大事なこと

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4つめは、「好きなこと」は無理に仕事にする必要がないということです。

【4】「好きなこと」は無理に仕事にする必要がない

たとえば歴史が好きで、歴史関係の本をよく読み、熱心に勉強する人がいたとします。歴史の知識が仕事と直接関わりがなくても、その人自身の専門性を深める行為だといえるでしょう。

もちろん、長い仕事人生において、歴史の知識が役立つ機会もあるはずです。

人生100年時代に入り、「充実した第二の人生」を送るための「心の糧」として、リベラルアーツ(幅広く普遍的な学び)はより大切になっていくでしょう。

たとえば歴史を学び続けた人は、第一線を引退後も歴史をテーマに国内外を旅行するなど、「充実したセカンドライフ」を送ることができるはずです。

「好きなこと」は"独学"することで「豊かな人生」に

仕事に関係あるなしにかかわらず、「好きなことを勉強する」ことは、人生を豊かにします。

私は、「『好きなこと』を無理に仕事にする」こと以上に、むしろ大切なのは、「自分の好きなこと」を"独学"で学び続けることだと考えています。

「好きなこと」を学ぶのは、それ自体が喜びです。そして長い仕事人生のなか、意外なところで、その学びが役立つこともあるはずです。

つまり、自分の「好き」や「憧れ」を無理に仕事にしなくても、「豊かな人生」を送ることは十分可能ですし、仕事以外で「好きなこと」を学ぶことは、キャリアにもよい影響を与える可能性が十分あるのです。

「好きなこと」を"独学"で学び続けることは、みなさんのキャリアをより強固なものに、人生をより豊かなものにしてくれる。私は長年のキャリア論の研究」から、そう確信しています。

高橋 俊介 慶應義塾大学 SFC研究所上席所員、キャリア論の第一人者

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たかはし しゅんすけ / Shunsuke Takahashi

1954年東京都生まれ。東京大学工学部航空工学科を卒業後、日本国有鉄道に入社。プリンストン大学工学部修士課程を修了し、マッキンゼー・アンド・カンパニ-東京事務所に入社。1993年に世界有数の人事組織コンサルティング会社である米国ワイアットカンパニーの日本法人ワイアット株式会社(現ウイリス・タワーズワトソン)の代表取締役社長に就任。社長退任後は、個人事務所ピープルファクターコンサルティングを通じ、コンサルティング活動や講演活動、人材育成支援等を行う。2022年4月より慶應義塾大学 SFC研究所上席所員。キャリア形成、人材マネジメント、リーダーシップ、働き方改革などに確かな知見を有し、本質を見抜く目に定評がある。

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