その後、2011年には鍛造アルミ、鍛造マグネシウムに続いて世界初となる超々ジュラルミン鍛造ホイールを発売。2020年にBBSブランド50周年を迎えた。2022年からはF1とNASCARへのワンメイク供給もスタート。自動車レースの最高陣であるF1とアメリカのトップカテゴリーのNASCARにメイドインジャパンのホイールが使用されていると思うと、何とも誇らしい。
では、BBS鍛造ホイールに交換するとクルマの走りにはどのような変化があるのだろうか? ポイントは4つある。
軽く扱いやすく燃費よく、デザイン性も高い
1つ目は「軽さ」である。筆者が以前所有していたプリウスPHV GRスポーツで実測してみたところ、純正アルミホイール(鋳造)が1本当たり10.8kgに対して、同サイズのBBS鍛造アルミホイール(RI-A)は同7.65kg何と3kg以上の差があった。バネ下重量軽減でサスペンションの上下動に対するタイヤの追従性がアップ。その結果、足の軽やかな動き&滑らかさや細かい振動の収まりのよさなど、まるでサスペンションを換えたような変化が体感できる。
2つ目は「剛性」と「靱性」のバランスだ。剛性はステアリングを切ったときの反応のよさやインフォーメーションの豊かさ、靱性はタイヤのグリップ感や挙動のつかみやすさアップなどに効いており、一体感が高いのに扱いやすい走りを生む要素となっている。その結果、ドライバーがイメージしたとおりにクルマが動きやすくなり、運転がうまくなったと錯覚するはず。これはサーキットなどの限界走行ではなく、日常走行で誰でも体感できる。
3つ目は「真円度」。これは製造時のクオリティーの高さを実証する性能の1つだが、タイヤ交換時にバランスを取る際に、BBS鍛造ホイールは調整用のウエイト装着が必要最小限で済む事を筆者はリアルに経験している。これは転がりのよさにも効いており、結果的に燃費向上にも寄与している。
そして最後は「デザイン」だ。BBSの特徴的なホイールの形状は単なる意匠性ではなく、力学的合理性を生かし機能を突き詰めた結果だという。決して派手ではないが時代に左右されず、どのようなモデルにもマッチングできる順応性の高さも大きな魅力となる。
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