医師が警告「便秘の人」が大腸がんに注意すべき訳 大腸がん予防には腹直筋を鍛えるべき理由

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気がつかないうちに大腸がんリスクを高めているかもしれません(写真:TAKA-HERO/PIXTA)
「筋肉とがんの予防効果には相関関係がある」。そう語るのは、がんの専門医であり、ヘルスコーチでもある石黒成治氏です。
最新刊『筋肉が がんを防ぐ。専門医式 1日2分の「貯筋習慣」』は、医学的な根拠と自らの実践をもとに、「貯筋習慣」の重要性と始め方を伝える書。本書を一部抜粋・再構成してお届けします。

男女ともに増加している大腸がん

日本人の死亡要因の1位はがん。2人に1人ががんになると試算されています(日本がん治療学会ホームページより)。部位別に見ると、増加しているのは男性では前立腺がん、女性では乳がんで、それぞれの罹患数のトップになっています。男女ともに増加しているのは大腸がんです(国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」より)。

大腸がんは、大腸粘膜と、なんらかの発がん物質との接触によって起こります。初期・早期には自覚症状がありません。大腸にポリープができがん化していくものが多いため、検診で便潜血検査(便に混じった血液を見つける)を行い、ポリープからの出血を探します。検査で出血を認められた人は、大腸の内視鏡を行って実際にポリープがないかどうかを調べます。その時に大腸がんが見つかる場合もあります。

日本では内視鏡検査が盛んで技術力も高いため、早期の段階で見つけるがんの割合が多く、大腸がんの多くは良性のポリープからわずかにがん化しただけの早期がんとして発見されます。そのため手術治療ではなく、内視鏡的にポリープを切除する方法で治療が完了します。

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