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身寄りのない「単身高齢者」が陥る社会的孤立 身元保証や死後の手続きを誰が担うのか

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  • 藤森 克彦 日本福祉大学福祉経営学部教授・みずほリサーチ&テクノロジーズ主席研究員
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総じて見ると、高齢と非高齢の単身男性において、会話の欠如、「頼れる人」の欠如、「手助けする関係」の欠如といった孤立に陥る人の比率が高い。とくに高齢単身男性では、上記の3指標ともに2桁を超える高い比率となっている。

では、社会的孤立は何が問題なのか。第1に、日常生活や緊急時において、必要な支援を受けることが難しくなる点である。とくに、社会的に孤立している人の中には、家族がいないか、あるいは家族との関係性が乏しい人が多い。

身寄りのない人の場合、病院同行や買い物支援などの生活支援、アパートへの入居や入院をする際に求められる身元保証、さらに本人が死亡した後の葬儀や家財処分などの死後事務を誰が担うのか。家族がいれば、多くの場合、家族が対応してきたが、身寄りのない高齢者には頼れる家族がいない。

生きる意欲や自己肯定感の低下

第2に、他者との関係性の欠如は、生きる意欲や自己肯定感の低下を招くことが指摘されている。実際、会話が少ない人ほど、自分のことを「価値がない」と考える傾向がある。生きる意欲や自己肯定感は、他者との関係性を通じて得ることが多いためであろう。

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【社会に求められるのは「家族機能の社会化」】

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