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身寄りのない「単身高齢者」が陥る社会的孤立 身元保証や死後の手続きを誰が担うのか

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  • 藤森 克彦 日本福祉大学福祉経営学部教授・みずほリサーチ&テクノロジーズ主席研究員
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ここでは、国立社会保障・人口問題研究所の「2017年 生活と支え合いに関する調査」に基づいて、孤立の実態を世帯類型別に見ていこう。まず、「会話の欠如」について、「2週間に1回以下」しか会話をしていない人の比率は、総数では2.2%なのに、高齢単身男性では14.8%に上る。

また、非高齢の単身男性においても1割弱と高い。現役期であれば職場における会話があるはずだが、無職の単身男性は、他者との会話が乏しいことも考えられる。

孤立に陥る人の比率が高い単身男性

次に「『頼れる人』の欠如」は、「介護や看病」「重要な事柄の相談」「日頃のちょっとした手助け」などの9項目すべてについて「頼れる人がいない」と回答した人の割合である。総数では1.7%であるのに、単身高齢男性、単身非高齢男性で高い比率になっている。

さらに、「『手助けする関係』の欠如」は、「家族・親族」「友人・知人」「近所の人」「職場の人」のそれぞれから、上記9項目中7項目について手助けを求められたときに、すべての人に対して全項目で「手助けをしない」と回答した人の割合である。総数では3.2%であったのに、単身高齢男性では2割弱、単身高齢女性と単身非高齢男性では約1割となっている。

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【社会的孤立は何が問題なのか】

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