優秀な人に人気の会社、離れる会社、その分水嶺 ますます「多様化」が進む時代にやるべきこと

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軽井沢の拠点
コロナ禍以降、東京と軽井沢の二拠点生活にも不自由ない(写真:筆者提供)
新型コロナウイルスのパンデミックにより、「人々の接触」が大きな社会的課題となったこの数年。特に働き方には「リデザイン(再設計)」が求められているとして、イギリスの経営学者、リンダ・グラットンが著したのが『リデザイン・ワーク 新しい働き方』だ。
日本でも、パンデミックという外的要因によって、リモートワークが一気に広まった感があるが、まだ考えるべき課題は山積しているだろう。そんななか、全国的にも率先してフルリモート勤務体制を導入したのは、ストレージサービスを展開する「サマリー」だ。
代表取締役の山本憲資氏に、主に自社の取り組みについて聞いた前回の記事に続き、本記事では、リモート時代の新たな働き方の多様性にどう応えているのか、そのカギを解説してもらった。
急成長を遂げるスタートアップ企業において社員それぞれが高いパフォーマンスを上げるには、経営者としてどのような心構えが必要なのか。

本当の「新しい働き方」のトリガー

『リデザイン・ワーク 新しい働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

コロナ禍のもとで急速にリモートワークが普及したのは、なぜなのか。

もちろん感染拡大を抑制するために、人々の接触頻度を極力減らさなくてはいけないという社会的要請が強く、かつ長期間にわたり作用したからですが、リモートワークの概念じたいは、もっと前から存在していました。コロナ禍以前にも、リモートワーク普及のきっかけになりえた出来事があったはずです。

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