野口さん解説「宇宙の法律について知ってますか」 国連加盟国の半数以上が批准、宇宙5条約とは
国連加盟国の半数以上が批准する「宇宙5条約」
世界初の人工衛星が打ち上げられた翌年の1958年、国連に「宇宙空間平和利用委員会」が設置され、ロケットや衛星を平和裏に利用する世界協力が始まりました。この委員会の協議で決まったのは「宇宙5条約」と呼ばれる5つの国際条約です。
宇宙5条約のうち、「宇宙の憲法」ともいわれる1番目の「宇宙条約」では、すべての国が宇宙空間での探査、天体への着陸を自由に行えることを定め、同時に宇宙空間や天体を国が占拠できないこと、また宇宙空間や天体上に大量破壊兵器を設置してはならないことも決めました。
宇宙条約は2014年時点で国連加盟国の半数以上の103カ国が批准し、国際的な宇宙活動の原則となっています。ですから、宇宙では特定の国の法律ではなく国際条約が基本的なルールとなっているといえるでしょう。


















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