カーシェア事業がオンラインだけでは不十分な訳 神奈川県に拠点となる新施設「モビラボ」開設

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 宮下晃樹氏
カーステイの代表取締役 宮下晃樹氏(筆者撮影)

代表取締役の宮下晃樹氏をはじめ、社員の多くが海外で、実際にクルマを拠点とする生活を送る人々と触れたことで、同社では、日本でもバンライフを広めるためのプラットフォームを作ることを大きな目標とする。事業では、まず2019年より、車中泊ができるスポットを予約できるオンライン・プラットフォームを開始。普段空いている駐車場などのオーナーと、車中泊をしたいユーザーをつなぎ、場所のシェアリングを行うサービスを展開している。

また、2020年からは、キャンピングカーを所有するオーナーやレンタル事業者などと、利用したいユーザーをつなぐ車両のシェアリングサービスも実施。いずれも同社ホームページや専用のスマートフォン・アプリを使って行うウェブ上のサービスだ。

ちなみに2022年9月末現在で、同社サービスを利用する会員数は約3万人。うち車中泊スポットを貸し出すホスト(土地所有者)は約1000人、カーシェアの車両オーナーも約1000人で、同社サービスのカーシェア登録台数は約300台だ。

新施設「モビラボ」でできること

発表会
モビラボで行われた発表会の様子(筆者撮影)
の宮下晃樹氏と向田涼哉氏
カーステイ代表取締役の宮下晃樹氏と、モビラボのマネージャーを務める向田涼哉氏(筆者撮影)

そんな同社が新しくはじめたのが前述のモビラボだ。発表会は、キャンピングカーが10台程度収容できるという当該施設内で行われた。当日は、代表取締役の宮下氏、当施設のマネージャーを務める向田涼哉氏が登壇。事業内容などについて説明した。発表会での説明によれば、当施設では、主に「DIY・シェアガレージ」「メンテナンス・修理」「パーツ取り付け」といったサービスを提供する。

DIY・シェアガレージ
DIY・シェアガレージの利用イメージ(写真:写真:Carstay)

DIY・シェアガレージは、前述のとおり、利用者が自身の車両をキャンピングカーなどの車中泊仕様にDIYでカスタマイズするためのスペースをレンタルできるサービスだ。車両だけでなく、工具や木材などを持ち込み、自作キャンパーを製作するための作業などをすることができる。なお、利用料金は1日間(最大7時間)で5000円、5日間で1万5000円、10日間は2万5000円、30日間利用では5万2000円。施設には、丸鋸やジグソー、サンダーなどの工具も用意されており、レンタルすることも可能だ(工具レンタル費は別途必要)。

メンテナンス・修理
メンテナンス・修理のイメージ(写真:Carstay)

メンテナンス・修理は、オーナーが所有するキャンピングカーの修理や点検などを依頼できるサービスだ。車両バッテリーなどの電装系チェックから、ベッドやテーブルなど家具の修理、オイル交換などに対応する。料金体系は、板金塗装で3万円~、電装系や家具の修理で1万円~、バッテリー交換で3000円~などだ。

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