カーシェア事業がオンラインだけでは不十分な訳 神奈川県に拠点となる新施設「モビラボ」開設

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パーツ取り付け
パーツ取り付けのイメージ(写真:Carstay)

パーツ取り付けは、例えば、オーニング(車両に取り付ける日除け)やサブバッテリー(エンジン停止時に室内で家電などを使うための電源)といった、キャンピングカー用パーツの取り付けを依頼できるサービスだ。パーツの在庫調査から部品メーカーへの発注も行う。料金は、例えば、オーニングが12万円~、サイクルキャリアが10万円~、ソーラーパネルが5万円~といった感じになっている。

向田氏
モビラボのマネージャーを務める向田氏(筆者撮影)

なお、当施設のマネージャーである向田氏は、前職で有名メーカーのキャンピングカー製作を手がけていたそうだ。キャンピングカーならではの故障や点検作業、パーツ装着などに関し、専門性の高い知識や技術を持つという。さらに将来的には、これも前述したように、当施設を製造工場とした、同社オリジナルのキャンピングカー製作にも携わる予定。

向田氏によれば、「まずは、中古車をベースに、できるだけリーズナブルな車両を製作することで、より幅広いユーザーに利用してもらいたい」という。

ほかにも当施設では、前述した会員の交流会、キャンピングカーに興味がある初心者などへの体験会、同社がオンラインで行うカーシェアの登録なども実施。また、2022年内には、敷地内の一部を車中泊スポットとして同社サービスに設定することも予定している。

ゲスト
左から神奈川県議会議員 須田幸平氏、衆議院議員 青柳陽一郎氏、宮下代表、横浜市議会議員 大岩真善和氏、モビラボのマネージャー向田氏(筆者撮影)

ちなみに発表会の当日は、地元選出の衆議院議員 青柳陽一郎氏、神奈川県議会議員 須田幸平氏、横浜市議会議員 大岩真善和氏も来賓として出席。人気が高まっているキャンピングカー関連の新事業により、横浜市により活気が生まれることへの期待などを語った。

なぜオフラインでの活動をはじめたのか

モビラボ概要
モビラボの概要をまとめた資料(写真:Carstay)

当施設を開設した理由について同社は、近年のブームにより、キャンピングカーの需要は年々伸びているものの、車両が不足気味であったり、高価であったりといった課題解消を目的にしていると語る。例えば、有名なキャンピングカーメーカーでは、新車をオーダーしても2年待ちなど、納期がかなり長いことも多い。また、新車が市場になかなか出回らないため、中古車の価格も高騰傾向だ。

さらにユーザーのなかには、「キャンピングカーは高額なため、自分で愛車を車中泊仕様にしたいが、作業する場所がない」とか、「自作したいが工具一式を揃えるのに費用がかかる」といった声もあるという。同社では、そうした増加するキャンピングカーユーザーの要望や需要に応えるために当施設を作ったという。

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